こんにちは
コーヒーには利尿作用があるといいますが、
それによって脱水症状にまで至ることがあるのかどうか、
纏めてみたいと思います。
尿の仕組み・利尿作用とは?
そもそもなぜ利尿作用があるといわれるのか。
コーヒーには ”カフェイン” が入っています。
カフェインは、交感神経を刺激し、腎臓の血管を拡張させ、血液のろ過する総量が増えるため、尿の生成量が増えるという原理です。
尿は体内の塩分濃度を一定に保つために、不要な塩分や老廃物を含んだ血液が腎臓に運び込まれ、腎臓でろ過されます。
そして、
①老廃物・塩分を含んだ尿、
②綺麗にろ過された血液
これらに分離されます。
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海水を飲んではいけないというのは、
腎臓が担っている体内の塩分濃度を一定に保つ働きが関与しており、
体内の塩分濃度が(1%前後)に対して海水(3%前後)を取り込むと、
(3 - 1 %)分の余分な塩分を尿で排出しようとして、
水分を欲する為、喉の渇きを感じ、
そこで、さらに海水を飲んでしまうと、
塩分を排出するよりも水分摂取を優先し、
尿が出なくなります。
その結果、体内の塩分濃度が上昇し、老廃物や毒素が溜まり、
最終的に死に至ります。
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ちなみに、アルコールも利尿作用があります。
これは「尿の量を減らしてくれるホルモン」を抑制する作用がある為です。
利尿作用は脱水症状の原因になる?
結論、脱水症状にはなりません。
利尿作用といえど、
人間を脱水症状にさせる程の作用はないようです。
またコーヒーの場合は、
そのほとんどが水で構成されているという事や、
適度な量のカフェインであれば、それが健康に害を及ぼすほどの影響はないとの事です。
ちなみにビールの場合は、ビール10杯で11杯分の尿が排出されるとされています。
どちらも、そもそも水分を摂取しているので、それだけで脱水症状に陥るまでには至らないように思えます。
理論上は、
ビールの場合、酒の肴、おつまみなどに塩分の強いものがあれば、
海水の話と同じく、喉の渇きを感じやすくなり、
且つ、尿の生成量も増えるのではないかなと考えられますね。
流動性の電解質平衡異常
以下引用となり、記事が2008年のものではありますが、ご参考までに。
また、カフェイン入りの飲料を飲んだ後でも体内にある水分量は一定だそうです。つまり、コーヒーを飲んでも体内の水分量が減ったりはしないということです。
それどころか、カフェイン入りの飲料を習慣的に飲むことによって「流動性の電解質平衡異常」を縮小する働きがあることがわかったとのこと。つまり、カフェインを摂取する習慣が規則的であればあるほど、人間の体は流動性を保持するように条件付けられていくらしい。つまり、適度なカフェインの消費は体を脱水症状に陥らせることはなく、毎日必要な水分摂取量に達することを実際に助けているそうです。
要するに、カフェインは腎臓が体内の様々な電解質(イオン)がバランスが取れた状態に保つために、水分摂取量を調整する作用さえ持っているというのです。
ということで、
カフェインで脱水症状になるどころか、
体内の電解質のバランスを保ち、適切な水分量になるような調整作用があるという事でした。
腎臓の話になってしまいましたが、
本日の話は以上となります。
(関連)過去記事
参考文献・参考サイト
コーヒーを飲みまくると利尿作用で脱水症状に陥るというのは本当か? - GIGAZINE
コーヒーで脱水症状になることはある?利尿作用の影響について – TAILORED CAFE online store
カフェインがもたらす利尿作用のメカニズムを医師に聞いた! (2017年10月18日) - エキサイトニュース
塩分と水分<血圧が高くなる仕組み>|放射線医学県民健康管理センター「県民健康調査」
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